急増する空き家問題の救世主!【稲毛新聞2026年11月6日号】

千葉   2026/11/5

 働き盛りから定年を迎えようとする年代の人々にとって、子どもの頃を過ごした「実家」とはどのようなものだろうか。大人になり家庭を持った今でも夏休みやお正月に帰省する場所として存在し続けてきた。しかし親が亡くなり、その実家が空き家になってしまうケースが急増している。管理が行き届かない空き家は荒れ放題になり周辺の住宅環境にも影響を及ぼす。相続人にとっては頭のいたい問題になっている。

主が不在になった「実家」対策に光明

 実家の親が亡くなった、あるいは高齢の親が施設に入ることになり実家に住人がいなくなる…。今このように住む人のいなくなった空き家をあちらこちらで見かけるようになった。高度成長期だった昭和40年代頃に夢のマイホームを手にした世代が高齢となり、このような問題が現実となってきた。古くから宅地開発された地域には、手入れもされず荒れ果てた住宅も見受けられる。
 
 残された子供世代にとっては、既に生活も資産も親から独立し、成り立っている現状をふまえると、主不在の実家をどうにかしなければならない。
 
 もちろん相続放棄も可能だが、多くの場合はその資産を相続することになる。しかし実際にその実家が本当に必要なのか。残された家族の悩みは大きい。
 
 子どもが相続した実家に住むことになるのなら問題はないのだが、実際にはそのようなケースは多くはないようだ。自分たちの生活が確立され、日々の多忙も加わり相続の問題はどうしても後回しになってくる。そして決断できぬまま時間が過ぎてゆく。
 
 空き家の状態で放置された住宅は人の出入りがなくなり荒れ放題、定期的な換気も行われず建物の劣化も進む。古い耐震基準改正前に建てられた家は耐震性が不足、地震や台風、積雪など近年加速する自然災害に耐えられないと思われる。倒壊ということになれば、近隣に対する損害賠償に発展しかねない。また、管理不十分なこともあり犯罪に巻き込まれるリスクも生まれる。このようなリスクがあるにしても、空き家のままになっているケースが多いのが現状のようだ。


信頼の行政認定

 千葉市中央区の不動産会社「株式会社パインテック」では、このような空き家問題に真摯に向き合っている。

「当社にも空き家をどうしたら良いかという相談はここ数年かなり増えました」と語るのは代表の松坂光幸氏。「高度成長期の活発な住宅提供の所有者が高齢となり相続の問題が多発しています。相続するにしても、売却するにしてもじっくりとお話を伺い、後悔のないようなご提案をさせていただきます」とも。
 
 また「千葉市空家等管理活用支援法人」として千葉市から正式に認定を受けたこともあり、公認パートナー企業として「空き家活用無料相談会」を毎月定期的に開催。宅地建物取引士、一級建築士、弁護士、税理士、土地家屋調査士、行政書士、相続診断士による「空き家対策専門チーム」を起ち上げ相談者の悩みに応えている。
 
 主を失ってもその空き家は子世帯にとっては尊いものであり、多くの思い出が詰まった実家であることに間違いはない。しかし核家族化が進み、子供世代にとって避けては通れない問題だ。
 思いの詰まった実家で新たな暮らしを始める、古い建物を修繕・改築して賃貸に出し家賃収入を得る、資産価値が低下する前に売却する、選択肢はいくつかあるが、維持管理費の負担や前記のような様々な問題を考慮すると、売却により処分するケースが最も多いようだ。
 
 思い出が詰まった実家ではあっても現状の生活においては足枷でしかない実家。売却によりその空き家を必要としている人が有効活用できれば、その地域の活性化にも繋がる。今の空き家問題、国や行政による措置はあっても、最後に決断するのは次の時代と向き合わなければならない子世帯なのではないだろうか。

■問合せ
㈱パインテック
千葉市中央区本町3―2―8
℡043(312)1405
https://www.pinetec.jp/
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