千葉スカイセイラーズ ルートインBCリーグ正式加盟決定!【稲毛新聞2025年9月号】
創設3年スカイセイラーズ大願成就

千葉県初のプロ野球独立リーグ球団「千葉スカイセイラーズ」は準加盟中だった日本最大級のプロ野球独立リーグ「ベースボール・チャレンジリーグ(通称ルートインBCリーグ)」への正式加盟が決定した。同リーグで千葉県のチームは初。23年のチーム創設から3年、旧ベイサイドリーグへの参加、脱退を経て昨年ルートインBCリーグへ準加盟が承認され、いよいよ本加盟となった。これにより来季は既存の8チームと公式戦が組まれリーグ優勝を争うことになる。
待ちに待った吉報だった。千葉スカイセイラーズ球団に先月25日にプロ野球独立リーグベースボール・チャレンジ・リーグ(通称ルートインBCリーグ)から加盟審査の結果「本加盟決定」の知らせが届いた。このルートインBCリーグは主に関東周辺が活動地域。東京を除く関東各県の他福島、長野、山梨にチームがあり、2006年に創設され各地でリーグ戦を展開している。しかし千葉スカイセイラーズの活動開始はこのルートインBCリーグではなく2023年当時新たに発足した「ベイサイドリーグ」だった。
23年の初年度にチームはそのベイサイドリーグで優勝するが、シーズン終了後リーグ運営企業と考え方や方向性、諸条件で折り合えずわずか1年でリーグを脱退、翌24年、そして今季は独立リーグ球団とは言え実際には所属するリーグが無いジプシー状態になってしまう。(BCリーグ準加盟ではあった)しかしそんな中でも全国の他地域の独立リーグ球団やNPB球団(埼玉西武、巨人、千葉ロッテなど)との交流戦のため遠征を重ねた。
行政や地域、スポンサーとも密接に関わり、野球を通じた地域貢献活動(子ども食堂、野球教室、地域のお祭りなど)にも積極的に参加。また先月8日には稲毛区の千葉経済大学附属高校商業科とのビジネスコラボレーション試合を成功させるなど様々な繋がりとアイデアで、リーグ加盟を目指す活動を続けた。
また元福岡ソフトバンクホークスの秋吉亮、岡本直也を獲得するなどチーム力強化にも力を入れ、その活動内容がリーグから評価され来季からの正式加盟となった。
ルートインBCリーグ発足以来、千葉県内にチームが無かったことも地域性を考えるとプラスに作用したのかもしれない。
本加盟決定の報を受け、球団代表の杉山慎氏は「私は地元でもある千葉で独立リーグ球団の活動をするのが夢でした。ルートインBCリーグに参加することが出来たのは大きな喜びです。この正式加盟がゴールではなく、プロ野球を目指す子ども達や選手のため、野球を通じた千葉県の発展と活性化のためリーグと共に頑張っていくつもりです」と語った。
来季からはルートインBCリーグ所属球団として、千葉県内の各球場をはじめ関東周辺各地でリーグ戦を戦う正真正銘独立リーグプロ野球球団となる。
独立リーグとは…
NPB(日本プロ野球機構 千葉ロッテ、巨人など12球団で構成)とは異なる組織によって運営、日本独立リーグ野球機構(IPBL)が統括している。所属選手もプロ野球選手として扱われ、地域密着型、地域社会の発展を目指し、地域住民との交流や地域貢献活動を積極的に行っている。現在ベースボール・チャレンジリーグ(ルートインBCリーグ)、四国アイランドリーグplus、九州アジアリーグ、北海道フロンティアリーグ、日本海リーグ、さわかみ関西独立リーグ等が活動している。
ルートインBCリーグ
日本最大級規模のプロ野球独立リーグ。関東の5県と福島県、長野県を活動地域とするプロ野球独立リーグ。国内では四国アイランドリーグPlusに続く2番目のリーグとして2006年設立。現在は福島レッドホープス、茨城アストロプラネッツ、栃木ゴールデンブレーブス、群馬ダイヤモンドペガサス、埼玉武蔵ヒートベアーズ、神奈川フューチャードリームス、信濃グランセローズ、山梨ファイアーウインズが加盟しリーグ戦を展開中。また、同リーグから多くの選手がNPBにドラフト指名されており、湯浅京己(阪神)や和田康士朗(千葉ロッテ)などが活躍中。