JFE体育館が閉鎖‼︎その最後の勇姿とクラフトビールを

  2026/5/22
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夕暮れどきの蘇我駅を降りると、潮の匂いにまじって、どこか懐かしい気配が風に乗って漂ってくる。
製鉄所の街として発展してきたこの場所には、時代が変わっても消えない“千葉の体温”のようなものが残っている気がする。
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JFE体育館が2027年3月末に閉鎖…

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その懐かしい風景の一角にあるのが、千葉市中央区南町のJFE体育館だ。

長年、地域のスポーツやイベントを支え、多くの人の青春を受け止めてきたこの体育館は、2027年3月31日をもって閉鎖される予定だという。

バレーボールの歓声、部活動の汗、地域大会の緊張感。誰かにとっては初めての勝利の場所であり、誰かにとっては、悔し涙を流した場所でもかもしれない。

思い出をクラフトビールと共に

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そんな“記憶の器”とも言える場所で2026年、『潮フェス2026』が開催される。

クラフトビールフェスと聞くと、どこか華やかで、新しいカルチャーの祭典を思い浮かべるかもしれない。

もちろん、それも間違いではない。

個性豊かなブルワリーが集まり、香りや苦味を語り合いながら、音楽と食を楽しむ時間は、確かに現代的で自由だ。

けれど、『潮フェス2026』が特別なのは、それだけではない。

会場となるJFE体育館自体が、このフェスの“主役のひとつ”だからだ。

古い体育館には、最新のアリーナにはない味わいがある。

特に、他のJFE体育館は独特の風貌を持っている。
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クラフトビールも、どこか少し似ている。

大量生産ではなく、小さな醸造所が、それぞれの哲学や土地の個性を込めてつくる一杯。

派手さだけではなく、“背景ごと味わう”文化だ。誰が、どんな思いでつくったのか。その物語まで含めて楽しむ酒だと思う。

だからきっと、この場所で飲むビールは、いつもより少し深く沁みるだろう。

体育館のコンクリート打ち放しの壁を見上げながら、「昔、ここで試合したな」と語る人がいるかもしれない。

子どもを連れてきた親が、「昔はここでエースとして活躍してたんだよ」と笑うかもしれない。

あるいは、初めてこの場所を訪れた人でさえ、“終わってしまう場所の空気”に、なぜか心を動かされるかもしれない。

建物は、いつかなくなる。

けれど、その場所で過ごした時間までは消えない。

『潮フェス2026』は、単なるクラフトビールイベントではないのだと思う。

これは、長いあいだ街を支えてきた建物への「ありがとう」を、音楽と乾杯で伝える時間なのだ。

最後の一年を迎えるJFE体育館に、潮風が吹く。

グラスの泡が揺れる。

笑い声が響く。

そしてきっと、この場所は最後にもう一度、人で満ちる。

「潮フェス2026」は6月6、7日開催

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イベントの詳細は、潮フェス2026のリンク記事をご覧ください。

https://chibaminato.jp/matome.php?id=7142
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