船橋市民ギャラリーで「伝える浮世絵」展 船橋在住の写真家・北井一夫さんの作品も同時展示

  2026/5/22
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5/22(金)船橋市民ギャラリーで「伝える浮世絵」展

船橋在住の写真家・北井一夫さんの作品も同時展示

 船橋市民ギャラリー(船橋市本町2-1-1)で5月21日、「令和8年度船橋市所蔵作品展 伝える浮世絵」が始まった。主催は船橋市教育委員会。

 船橋市では、郷土の歴史や地理への理解を深めてもらうため、市が所蔵する貴重な資料や美術品を定期的に一般公開している。今回は、西図書館(西船1-20-50)が所蔵する豊富な浮世絵コレクションの中から、構図や手法に注目して厳選した23点を展示する。

 現在では美術作品として高く評価されている浮世絵だが、江戸・明治期には、現代の雑誌やインターネットのように、さまざまな出来事や流行を視覚的に人々へ伝える情報媒体としての役割を担っていた。

 同展では、浮世絵師たちが視覚情報を効果的に伝えるために凝らした、大胆な構図や表現手法にスポットを当てる。

 歌川国輝の「従上総下総海辺冨士遠望」は、江戸から明治にかけての船橋・市川周辺を描いた大作の鳥瞰図風錦絵で、銃を担いだ兵士の行列が描かれている。

 歌川芳藤の「当時流行道具のほし見世」には、明治元年当時のほし見世(露店)でにぎわう様子が描かれている。添え書きには、会話の内容が戊辰戦争に関するものであると記されている。

 そのほか、歌舞伎の演目をなぞらえた「絵鏡台見立三十木撰おしゆん」や当時の民具なども展示する。

 さらに、同市文化課が所蔵する船橋市在住の写真家・北井一夫さんの写真作品4点も同時に展示する。江戸・明治期の絵師たちが描いた「浮世(現世)」と、現代の写真家がレンズを通して切り取った「一瞬」。時代もメディアも異なる2つの視点を並べることで、表現者が何をどのように伝えようとしたのかを読み解く試みとなっている。

 同市文化課の学芸員・菅波るりさんは、「美術館ではなく船橋の地元で鑑賞することで、当時の生活や風俗を感じていただけるのではないか。現代の写真と見比べて、情報の伝え方の共通点や違いを見つけてもらえるとうれしい」と話す。

 29日14時からは、菅波さんによるギャラリートーク(約30分、当日先着20人、参加無料)を予定。展示の見どころや制作の裏話を聞くことができる。

 開催時間は10時~17時。入場無料。今月31日まで。

  • 「当時流行道具のほし見世」

  • 浮世絵の楽しみ方を話す菅波さん

  • 「絵鏡台見立三十木撰おしゆん」

  • 北井一夫「フナバシストーリー」

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