
東京医療保健大の船橋キャンパスで地域交流イベント、看護学部生が健康講座や体験コーナー
3/16(日)東京医療保健大の船橋キャンパスで地域交流イベント
看護学部生が健康講座や体験コーナー
東京医療保健大学(THCU)千葉看護学部(船橋市海神町西1-1042-2、TEL047-495-7751)が3月9日、船橋キャンパスで「地域交流イベント」を実施し、多くの来場者でにぎわった。
同イベントは、大学として地域連携・地域貢献を行う目的で2021年から開催されてきたもので今年で4回目となる。啓発のための講座が行われるとともに、学生らが学習・研修してきたことの発表・実践の場となっている。
同大学准教授の渡邊章子さんは、「国の医療に関する施策が病院完結型から地域包括ケアを重視するという考え方になっている。入院した時だけでなく退院後も地域で暮らす人たちを看護の対象にしていくことが求められている。大学として地域医療推進機構(JCHO)と協定を結び、積極的に地域との連携を進めており、イベントもその一環」と話した。
「災害に備えよう!一緒に考えよう!」と題した公開講座では、船橋市危機管理監やJCHO船橋中央病院(海神6)救急科による災害対策の講演に加えて、看護学部生が地域の民生委員の協力を得て行った授業「避難所運営ゲーム(HUG)」を題材にして、「避難所で起こりうることと日頃の備え」についての発表が行われた。
「千葉看護学部から地域へもっと健康に」をコンセプトにした「ちば♡も」という学生サークルは、紙芝居や臓器の形を説明するエプロンを使い、からだの仕組みや働きを子どもたちに楽しく紹介する「からだのフシギクイズ&ゲーム」を行った。
「THCUこどもクリニック」は、子どもが自ら医者になって聴診や検温を体験することで診療の意味を知ってもらうことを目的としたコーナー。「ベビーマッサージ」は、赤ちゃんが喜ぶ形で触れてコミュニケーションを取ることの大切さを母性看護学領域の教員が伝える企画で、この日は「わらべうたベビーマッサージ」という手法が取られていた。
さらに、「大学として地域のハブ(拠点)の役割を果たしたい」という思いから、船橋中央病院の看護師・保健師による「健康相談」や精神看護学領域の学生が実習している就労継続支援施設で作られた製品の物販もあった。
渡邊さんは、「学生が『ふなばし健康まつり』に参加してボランティア活動をしたり、授業でさまざまな団体とつながったりすることで、地域での認知度が上がってきた。公開講座などのイベントへの来場者も増え、地域との連携に手ごたえを感じている」と笑顔を見せた。