千葉彩景 旅鳥「キョウジョシギ(京女鷸)」【稲毛新聞2025年5月号】 

  2025/5/1
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 5月の二十四節気は「立夏」と「小満」、新緑が増え夏の気配が感じられる頃です。「小満」の初候は蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)と云われ、蚕が盛んに桑を食べ始めるそうです。お蚕さんが生み出す絹は着物の高級生地ですね。
 
 着物と云えば5月頃、千葉の海岸や水場で見られるキョウジョシギ(京女鷸)と呼ばれる旅鳥をご存じでしょうか。
 
 オスの夏羽の派手なまだら模様を、京の女性が着る艶やかな着物姿に例えたことが名前の由来だそうです。「キョキョ」と鳴くことからとの推測もあるとか。
 
 基本的には日本各地でこの時期に観察されます。主に春から夏にかけて渡来し、秋に日本を離れ越冬地に移動します。越冬地は東南アジア方面、繁殖地はシベリア方面、日本は渡りの途中です。来年も千葉の海に来てくださいね。

(文・写真/森口晃、千葉市内で撮影)

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