
江戸前漁業の次世代へ継承 船橋に一般社団法人設立、大傳丸・大野さんが拠点整備
5/3(土)江戸前漁業の次世代へ継承
船橋に一般社団法人設立、大傳丸・大野さんが拠点整備
東京湾で食育普及や漁業体験及び視察ツアー事業などを目的としに4月、「一般社団法人 伝統江戸前漁業を未来につなぐ会」が設立された。
代表理事は地元で巻き網漁業を営む「大傳丸」先代の大野和彦さん。法人の事務局は株式会社大傳丸(船橋市湊町3-20-7-203)本社ビル内に設けられ、持続可能な漁業と海洋環境の保全に向けた活動が本格的に始まっている。
法人が掲げる主な事業は、魚食普及と海洋教育、漁業体験や視察ツアーの実施、海洋環境の調査・保全、後継者や新規漁業者の育成支援、異業種との交流促進、行政・水産関係団体との意見交換、水産政策に関する調査研究など多岐にわたる。
将来的には、地元飲食店との連携による低利用魚などを活用した水産加工品の開発や直売所の整備も視野に入れている。
設立の背景には、東京湾における水産資源の減少や、担い手不足という深刻な現実がある。大野さんは「このままでは江戸前漁業の文化ごと途絶えてしまう。次の世代が誇りを持って漁業を継げる仕組みを整えたい」と語る。
これまで同氏は、若手漁業者の育成や食育活動、水産未来サミットへの参画などを通じて、現場からの改革を模索してきた。今後は法人組織として、教育機関や行政との連携を強めながら、都市近郊型漁業のモデルケースを築いていく。
直近では7月21日、船橋漁港に6時半集合で「漁師がアテンドすここだけツアー」と題した巻き網漁業の至近距離見学とその日取れた魚の即売をセットにしたツアーを予定。1人1万5000円で参加できる(小学生以下は半額)。最低施行ンずう10人、小雨決行、強風中止。
問い合わせは、伝統江戸前漁業を未来につなぐ会(TEL 090-5418-1989)まで。