大穴の寿司店「寿し幸」(船橋市大穴南 2-40-16)で、店主・高梨友宏さん(53)の介護経験を踏まえ、今年1月から親孝行を目的とした懐石メニュー「孝養(こうよう)」プランの提供が始まった。
同プランは「歳を重ねた親と子が共に外食する機会をもっと持ってもらいたい」との店主の思いから生まれた。
同店は2代目店主・友宏さんの父・幸男(ゆきお)さん(82)が1975(昭和50)年ごろに寿司店として開業し、現在も幸男さんは店に立つ。寿司の提供はそのままに、銀座の寿司店や京都の和食会席料理店などで修業を重ねてきた友宏さんが同店に合流してからは、懐石料理もメインとして加えるようになった。
「最近では、近くでおいしい和食を食べたいという人に多くお立ち寄りいただいています」と友宏さんがように、季節の料理や提供される器なども楽しみたい人も多く訪れているという。
普段はリーズナブルなランチメニューを提供するほか、要事前予約で懐石コースは平日3,480円または4,380円~で用意する。「高齢の方だと、こんなにしっかりした量は必要ないとおっしゃる方も多くて。自分の親との経験から、親と過ごせる時間の中で、おいしいものをもっと一緒に食べに行ったりすればよかったと感じている。せっかく自分が飲食店をやっているなら、そういう機会を提供できる店でありたいと思った」と友宏さん。
「京都などまで遠くまでお出かけされなくても、大穴のここで、本格的な懐石料理をゆっくりと楽しんでいただけるので、車椅子などでも気兼ねなくいらしていただけたら」とも友宏さんは続ける。
プランは、食べやすさや量への配慮を基本に、握り寿司と懐石料理を組み合わせたコース形式で提供する。「苦手なもの、食べにくいものなどあれば、事前にご連絡いただければいろいろ対応できるので、遠慮なく相談していただけたら」とも。
孝養プランは「壱の膳」(7,700円)、「弐の膳」(11,500円)の2種類で、父母の分はいずれも1,000円引きとなる。「壱の膳」は、先付、八寸、向付、蒸物、炊合、揚物、寿司、留椀、水物の9品で提供。「食の細い方向け」となるという。「弐の膳」は「壱の膳」に対して焼物と酢物が加わる。
「親子で同じ時間を過ごすきっかけになればうれしい」と友宏さん。車椅子のまま食事ができるテーブル席があるほか、店内には段差がある部分もあるが、介助などはスタッフも手伝うという。予約は利用日の5日前が締切となる。