竹の活用方法を集約したショールーム兼実証施設が船橋市内に 竹を活用する市内企業「アステップ」の取り組み
竹の活用方法を集約したショールーム兼実証施設が船橋市内に
竹を活用する市内企業「アステップ」の取り組み
京成松戸線・滝不動駅から徒歩1分ほどの場所に竹の活用方法を集約したショールーム兼実証施設「TAKE TORI HOUSE(タケトリハウス)」(船橋市南三咲4-17-10)が今年3月に竣工した。
同所を作ったのは市内企業「アステップ」(同住所)。同社は1963(昭和38)年創業。当初は貸おしぼりを事業としていたが、近年は竹箸をはじめ、歯ブラシ、ヘアブラシ、コーム、スプーン、フォークなど竹を使った製品を企画・開発・販売してきた。
竹箸や竹製ホテルアメニティは現在、全国約6000のホテル・旅館などで導入されているという。近年は竹の用途を、家具やインテリア、建築資材のほか、乾燥メンマ、竹炭、竹パウダーなどにも広げている。
「タケトリハウス」は、こうした同社が手掛ける竹の活用方法を一棟に集め、実際に見て、触れて、体感できる施設。竹製の家具やインテリア、ホテルアメニティ、生活用品などを展示するほか、建物そのものにも竹建材を採用。使用した竹建材は、総重量27トン、竹炭は1.2トンとなる。
建物は3階建て住宅。自社で開発した25種類の無垢建材27トンを屋内材料として使用し、調湿消臭用に床下には800キロ、屋根裏に400キロの竹炭を配置する。
足掛け2年をかけ、地元の建築家・豊田和久さんが建築に関わり、実現に至っては、地元の工務店、大学、金融機関など、多岐に渡る地元企業・教育機関も関わった。
同社では、全国で課題となっている放置竹林にも目を向けている。管理されなくなった竹林が周囲の森林や農地へ広がる一方、伐採だけでは継続的な管理につながりにくいという。そこで同社では、竹箸から家具、建材、食品まで竹の使い道を増やし、伐採された竹に継続的な需要を生み出すことが竹林整備につながると考える。
現在の製品には、品質や供給量を安定して確保できる中国福建省のFSC認証竹を中心に使用する一方、今後は国産竹についても、伐採から加工、物流、製品化、販売までをつなぐ地域循環の仕組みづくりを目指している。
今後は住宅やホテル、店舗、オフィス、公共施設などへの竹建材・家具の導入を進めるとともに、自治体や竹林所有者、企業、大学などとの連携を広げ、放置竹林の課題解決につながる事業モデルの構築を目指す。
関連サイト:
https://1963astep.com/








